新NISAも始まり「全世界株(オルカン)」や「S&P500」にも投資した。次の投資先に不動産投資に興味があるけど、高額な初期投資がネックになっていませんか?
そんな方におすすめなのが「J-REIT(日本の不動産投資信託)」です。
少額から投資ができ、安定した収益を目指せるJ-REITについて詳しく解説します。
J-REITとは?
J-REIT(Japanese Real Estate Investment Trust)は、多くの投資家から集めた資金をもとに不動産に投資し、その運用益を分配する投資信託の一種です。
オフィスビル、商業施設、住宅、物流施設など、さまざまな不動産に投資し、賃料収入や売却益を元に投資家へ配当金を支払います。
J-REITは東京証券取引所に上場しており、株式と同様に売買が可能です。
J-REITのメリット:株式投資との比較
1. 安定した収益
J-REITは賃料収入を主な収益源とするため、比較的安定した収益が期待できます。
特に、J-REITは収益の90%以上を配当に回すことが法律で義務付けられているため、安定した配当が魅力です。
一方、株式投資は企業の業績や市場の変動に大きく影響されるため、収益が不安定になることがあります。
2. 分散投資
J-REITは複数の不動産に投資するため、リスク分散が図れます。
例えば、オフィスビル、商業施設、住宅、物流施設など、異なる種類の不動産に投資することで、特定の市場変動リスクを軽減できます。
一方、全世界株式ファンドは、世界中の企業に分散投資することでリスクを分散します。
J-REITと全世界株式ファンドは、それぞれ「不動産」と「株式」という異なる資産クラスに投資しているため、ポートフォリオ全体の分散効果を高めることができます。
不動産は物理的な資産であり、特定の地域や市場に依存しますが、賃料収入が安定しているため、経済変動に対する耐性が比較的高いです。
一方、株式は企業の業績や市場の動向に左右されやすく、短期的な変動が大きいですが、長期的な成長が期待できます。
3. 少額からの投資
J-REITは少額から投資できるため、不動産投資のハードルが低くなります。
一般的に、J-REITを購入するために必要な最低投資額は1口あたり数千円から数万円程度です。
具体的な数値で言えば、多くの場合、1口あたり数千円から数万円で取引できます。
これにより、少額の資金からでも不動産市場への参入が可能となり、幅広い投資家が手軽にJ-REITに投資することができます。
4. 高い流動性
J-REITは株式市場で取引されるため、比較的容易に売買できます。
不動産そのものに直接投資するよりも流動性が高く、現金化がしやすいのが特徴です。
J-REITの利回り:高配当株との比較
1. J-REITの利回り
J-REITの利回りは、物件から得られる賃料収入と不動産の価値向上による収益を基に計算されます。
一般的に、J-REITの利回りは4%以上が期待できる銘柄が多く、安定した配当が魅力です。
2. 高配当株との比較
高配当株も魅力的ですが、企業の業績に左右されるため、配当金が減少するリスクがあります。
前述の通り、J-REITは法律で収益の90%以上を配当に回すことが義務付けられているため、比較的安定した配当が期待できます。
また、不動産という実物資産に裏付けられている点も安心材料です。
3. 米国株との比較
一方、米国株式市場では、高成長のテクノロジーやヘルスケアなどのセクターに投資することで、高いキャピタルゲインを期待することができます。
例えば、テクノロジー企業の株価は急速に成長することがあり、その成長に連れて配当も増加することがあります。しかし、米国株式市場は大きな変動があり、リスクも高いです。
したがって、J-REITは安定した配当収入を重視する投資家に適していますが、米国株式市場は成長性を重視する投資家に適しています。投資家は自身の投資目的やリスク許容度に合わせて、適切なポートフォリオを構築することが重要です。
毎月配当金がもらえる!具体的なポートフォリオ例
少額でも配当金がもらえるポートフォリオ
証券コード | 投資法人 | 価格 | 利回り(%) | 年間分配金(予想) | 決算月 | 運用型 |
3468 | スターアジア不動産投資法人 | 59,000 | 5.38 % | 3,177 | 1月、7月 | 統合型 |
8961 | 森トラストリート投資法人 | 70,000 | 4.47 % | 3290 | 2月、8月 | 統合型 |
8986 | 大和証券リビング投資法人 | 103,900 | 4.48 % | 4654 | 3月、9月 | 統合型 |
3309 | 積水ハウス・リート投資法人 | 81,900 | 4.81 % | 3939 | 4月、10月 | 統合型 |
3472 | 日本ホテル&レジデンシャル 投資法人 | 74,000 | 4.13 % | 3056 | 5月、11月 | ホテル |
8963 | インヴィンシブル投資法人 | 68,300 | 5.52 % | 3770 | 6月、12月 | ホテル |
このポートフォリオの必要金額は、合計45万7100円で利回りは驚異の4.79 %です。
毎月約1800円、年間約2万1000円の配当収入を得られる計算になります。
「株式」と資産クラスを分散しながらこれだけの利回りが得られるのがJ-REITの強みですね。
予算に応じて購入金額を増やすことでさらに配当金も増やすことができます。
まとめ
J-REITは、不動産に少額から投資でき、安定した収益を期待できる魅力的な投資手段です。
株式投資や高配当株と比較しても、多くのメリットがあり、初心者にもおすすめです。
自分の投資目的やリスク許容度に応じたポートフォリオを組み、定期的に見直すことで、リスクを管理しながら長期的な収益を目指しましょう。
この記事が、J-REIT投資を始める際の参考になれば幸いです。賢く投資して、成功する投資ライフをお楽しみください!
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