【受賞ポスターを時系列で公開】誰でもできるポイントを解説します。

卒論・修論・学会の資料作成
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こんな人におすすめ

・学会発表のポスター作成に悩んでいる方

・ポスターのレイアウトが決まらない方


私は在学中に7つの学会へ参加して6回ポスター賞を受賞しました。

最初に作成したポスターは本当に駄作で、基本も何も知らない状態でした。

そして、ポスターを作っていく内に受賞するポスターにはポイントがあることを発見しました。

ポスター作成のコツさえ掴めば誰でも受賞できる可能性はあります。

今回は、私がポスターを作成した時系列と共にポイントを解説します。


ポスター1作目

これは私が作成したポスターです。

厳密には2作目ですが、1作目はお見せできないほどにダメなので、これを1作目とさせてください。

確か研究を始めて3ヶ月程度で発表した為、データも少ないポスターになっています。

このポスターでも発表はできますが、良くない点の方が目立つダメポスターです。

良くない点をまとめます。


レイアウトの構成が悪い (I型レイアウト)

背景や結果の仕切りがなくて分かりにくい

文字が多く画像が少ない

結果のグラフが少ない。また、グラフのどこに注目したら良いか分かりにくい

全体的に単調で、一目でどこに注目して良いか分からない


あげるとキリがありませんが、悪い点が満載なポスターです。

逆に良い点はありませんね。


ポスター2作目

続いて作成したポスターがこちらです。

1作目のポスターでは背景に文字しか無く、発表の際にコンセプト説明が難しかったので背景に写真を追加しています。

前回よりも実験が進んでグラフが増えていますが、載せられるグラフが少なくとても苦労したのを覚えています。

このポスターでも受賞はしましたが、まだダメポスターなので悪い点と良い点をまとめます。


・相変わらずI型レイアウトを使用している。

・どこから見たら良いのか分かりにくい。

・実験方法や結果に仕切りが無く、一行が改行無く長い。

・グラフが横に長すぎる

・画像がまだ少ない。

・空白が目立つ


・背景に画像があり、コンセプトのイメージを誤解なく伝えることができる。

・1作目よりも配色が良く全体が見やすくなっている。

・グラフの注目ポイントを少し載せている。(文字だけですが)


ポスター3作目

ポスター3作目です。

2作目からはかなりレベルアップしてほぼ完成形に近い状態となっています。

改善点などをまとめますと下記になります。


・背景やコンセプト、結果の仕切りが明確になり分かりやすいレイアウトになっている。

(複合型レイアウトを採用、詳しくはこちら)

無駄な余白が無いことや、文字と画像のバランスが丁度良い

グラフの数が増えたことに加えて、グラフに直接注目ポイントを示している(青の矢印など)。

・各項目での注目ポイントを緑の枠で表記している(ぼかし加工だと見にくいですが)。


このポスターで一番良かったのが「背景とコンセプトに適切な画像を使用することで、自分の研究イメージを誤解無く相手に伝えられたこと」です。

背景やコンセプトを正確に伝えられるとその後の結果や考察でも非常にレベルの高いやりとりができます。

また、ポスター左側に結果を配置して右側にその結果に対応する考察を載せることで、視線移動の少ないレイアウトにしています。

他にも結論で自分の研究を象徴するグラフを載せ、ポイントを箇条書きにすることで、時間が無い人にもコンパクトに説明できました。

ポスター4作目

こちらがポスター4作目です。

正直3作目の方が見やすい気もします。

3作目でほぼ完成していますが、微調整を加えた部分は下記になります。

文章→箇条書きに変更。

・実験方法では左側に画像右側に箇条書きで文字を記載した。

文字を減らして画像を増やした

ざっくり言うと「文字を減らして画像を増やす」ことをしました。

その他のグラフにポイントを書く事や、緑枠で強調している部分は変わっていません。

1作目と比較すると分かりやすいですね。


まとめ

1~4作のポスターを振り返って、個人的に良いポスターは下記のルールがあると思います。

①レイアウトの仕切りが明確になっている

②グラフや画像が多い

③文字が少ない、あるいは箇条書きになっている

④背景、コンセプトが明確でわかりやすい

レイアウトについて詳しく書いている記事や発表方法の記事もありますので、あわせてご覧下さい。


↓参考図書です。

↓レイアウトについて

↓発表方法について

↓ポスター作成方法について

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