一般的なスケジュールとして大学4年から研究室への配属が行われます。ですが、研究室の希望調査は大学3年生の夏ごろには行われます。
所属する研究室によって就活の結果が左右されることはあるのか、就活を見越して研究室を選んだ方が良いのか迷っている方へ向けて解説を行います。
【結論】研究室選びと就活はほとんど関係ない
初めに結論として、「研究室選びと就活はほとんど関係がありません」
というのも新卒就活では、即戦力採用ではなくポテンシャル採用を行われるからです。
簡単に言うと、「微生物の研究を行っていても、電気系 (その他ほとんど)の企業に就職することはできます」
研究テーマによって就活が左右されることはほとんどありません。
もちろん、就活では研究室で培った知識が生かせないという意味ではなく、「即戦力として自分の研究分野を活かせる職につけることがラッキー」だと考えましょう。
研究室で培った知識は必ずどこかで役に立つので安心してください。
一部例外はあります。例えば、IT企業と研究職です。
IT企業はプログラミングを駆使して仕事を行うため、学生時代にプログラミングの経験がないと活躍することは難しいでしょう。採用される場合もありますが、誰でもできるボタンを押すだけの作業を割り当てられる等の厳しい現実が待っています。
IT企業につきたい場合はプログラミングを行っている研究室に配属することをお勧めします。
続いて研究職についてです。
研究の分野については何でも問題ないと思いますが、研究職では研究の基本知識を身に付けていることが前提になります。例えば、マイクロピペットなどの実験器具の使い方、濃度計算、結果のまとめ方などです。
入社してから「顕微鏡の使い方が分かりません…。」ということにならないように、就活で研究職を希望している場合には研究の基礎を身に付けられる研究室を選ぶと良いでしょう。
理系学生の利用率 No.1【アカリク】どのような研究室を選べば良いか
では就活で有利になるにはどのような研究室を選ぶのが良いでしょうか。
答えは明確で「学会への参加実績のある研究室」です。
優しい先輩がいる研究室、友達が多い研究室、緩い研究室などいろいろありますが、優しい先輩がいても自分の就活には有利にならないし、研究室に友達が多くても同じです。緩い研究室なんて就活の時に何も話せず苦労するだけです。
私は、企業が理系大学生に期待している点は「自分で研究の目標を立てて、そこに到達するために試行錯誤ができるかどうか」だと考えています。その訓練が積める場所は学会への参加実績のある研究室や研究をしっかり行っている研究室以外にはありません。
よく分野が違うけど就活で大丈夫かと聞かれますが、どのような分野であっても目標を立てて試行錯誤する点は共通しています。そのため分野が何であれ試行錯誤の経験を就活では問われるわけです。
先ほど研究室選びと就活は関係ないと述べましたが、試行錯誤ができない研究室を選ぶと就活ではうまく行かない可能性が高くなるのである意味では関係がありますね。
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